マンション内覧会チェック項目①フローリングのたわみ(勾配)
内覧会で皆さんフローリングの傷を一生懸命探すと思います。
確かに傷のチェックは大事です。
しかし、個人的には小さい傷は住んでいるうちについてしますので、大きな傷以外はあまり気にしなくてもよい気がします。
それよりもチェックしたいポイントがフローリングのたわみ(勾配)です。
床は水平に決まっている、そんな常識がありがちですが実際はそうでもありません。
フローリングにしろ、その下地となる部分にしろ、機械で正確に測りながらつくるのではありません。
職人さんの感覚で水平を確認する為、どうしても施工誤差が生まれるのです。
施工誤差となるフローリングのたわみ(勾配)は、一般的に3/1000mmまでは許容範囲と言われています。
つまり1mで3mmまでは問題ないということです。
ひどいマンションでは30/1000mm程度勾配がついた内覧会も見たことがあります・・・・。
では勾配のチェックはどのようにすればよいのでしょうか?
今回は、ラガーがオススメする初心者でもできる比較的簡単な方法を3つまとめてみました。
初心者でもできる?比較的簡単な方法
①水平器を使う②幅木とフローリングの隙間をチェック③ゴルフボールを転がす。 |
①は・・・
水平器(別名レベルとも言います)とは、気泡の位置が標線間の中央にきたときに、水平を表す建築工具です。
ホームセンターなどで売っています。
(100円ショップでも売っていますが精度は・・・・・期待できないと思います。)
フローリングの床に置いてみて、気泡がどちらか一方に激しく傾かないかチェックしましょう。
↓は、気泡型水平器です。
床の勾配以外でも、水平をチェックしたいときに便利です。
一家に一個ぐらいあってもいいかも??
②は・・・
幅木(はばぎ)とは、幅木とは床と壁が接する部分、壁の最下部に帯状に取り付けられる仕上げ材のことです。
床と壁の見切り材として使われ、掃除の際などに壁紙が汚れることを防ぐなど壁を保護する働きがあります。
幅木は通常水平ですから幅木とフローリングの間に隙間が空いているとフローリングが歪んでいることになります。
施工誤差の範囲(3/1000mm程度)であれば隙間をパテ処理(仕上げ材処理)をしてもらいましょう。
↓は、フローリングと幅木です。
傷だけではなくフローリングのたわみを見てみましょう。
③は・・・・
勾配を細かく確認するのであれば一番適しているのはパチンコ玉です。
凹凸がない為、少しの勾配でも転がります。
しかし、施工誤差程度の勾配でも若干転がることもあります。
ゴルフボールであれば凹凸がある為、施工誤差程度の勾配では転がらず、
それ以上の勾配であれば転がるのでチェックには最適です。
もちろん一番いいのはパチンコ玉が転がらないことなので、チェックしたい方はパチンコ玉も持っていきましょう。
ちなみに内覧会業者さんに依頼するとレーザーポイントなどを使用して調査もしてくれますと思います。
ただ、今回あげたチェック方法をすればフローリングのたわみに関しては、十分だと思います。
僕もレーザーポイントを持参していきましたが使いませんでした(笑)
マンション内覧会チェック項目の初歩的な項目として、参考にしてみてください。