マンションのサービスルームと中和室の違い
マンションのパンフレットを見ていると時々、
「サービスルーム」と記載されているのを見たことはありませんか?
マンションによっては「S」と記載してあるところもあります。
間取り図では、「S」と記載してあることも多いかもしれません。
サービスルーム?・・・何の部屋なのでしょう?
サービスって書いてあるからちょっとお得なのでしょうか?
そもそも部屋?それとも倉庫?納戸?
よくわからないですよね。
マンションのサービスルームとは?
サービスルームとは、 建築基準法第採光や換気について、 床面積に対する窓の大きさが基準を満たしていないなど、 居室として認められない部屋のことです |
これは窓が少ない中住戸ほど発生します。
当然パンフレットの間取り図には「洋室」とは書けません。
しかし、「納戸」と記載すると収納スペースと間違われ
部屋が一つ少なく感じてしまうのを避ける為、サービスルームという名称が付けられているのです。
「サービス」と名前が付いているからといって何か得というわけではないのです。
(損というわけでもありませんが)
もちろんサービスルームを居室として使用しても何の問題もありません。
サービスルームは正式には居室ではありませんので、
3LDKのマンションも「2LDK+S」と記載するのが正式です。
但し、マンションによってはサービスルームがあっても
「3LDK」と記載されているマンションも少なくありません。
中和室も窓がないからサービスルームなの??
ここで、あれ?うちのリビング、奥まったところに和室あるけど、窓はないし、これってサービスルームなの?
と思った方。
いいところに気がつきましたね。
ズバリ正解を言うと、建築基準法の特例として、
中和室だけは居室として認められています。
そのため、中和室を一部屋としてカウントして3LDKとするなどは間違ってないのです。
しかし、中和室をフローリングにするとサービスルーム扱いになります。
中和室のメリットとデメリット
一昔前のマンションは、和室がバルコニー側にあるマンションも多かったのですが、和室の畳が直射日光によって傷む理由などから、近年ではバルコニー側はLD(リビングダイニング)や洋室となっている間取りが多いようです。
その結果、LDの隣、住戸の奥まった場所に和室がつくられるようになりました。
この形式を中和室と呼びます。
では最後に、中和室のメリット・デメリットをまとめてみます。
まずメリットは、
バルコニーに面した部分を全てLDとして活用できるため、開放的なLDをつくることができます。
また、和室とLD間の襖を開けておくと、和室をLDの延長の部屋として利用できる為、
使い勝手がよく、開放的なLDをさらに広く感じることができます。
デメリットは
奥まった位置にある為、窓がなく、和室の襖を閉め切ると閉鎖的な空間に感じてしまいます。
このデメリットは和室に限った話ではなく、床にかえたサービスルームでも同じことですが。
我が家は和室をなくそうかと悩んだ結果、和室はつくりました。
年数が経過すると、畳もいたんでくるので、一度畳を交換しました。
今は琉球畳(正方形の縁のない畳)など、畳でもモダンなものが選べる時代なので、和風モダンを楽しむこともできますよ。
やっぱり畳はいいものだな~と僕は思います。